こんにちは。
新緑の季節となり、葉っぱも少しずつ増えて来ました。
葉っぱが少なく鳥の姿を見やすい季節ですので、バードウォッチングをお楽しみの方も多く見受けられます。
今回は、問い合わせの多い那須岳の残雪状況と日の出平のミネザクラの情報です。
【那須岳残雪情報 5月8日現在 】
現在、残雪や雪渓があるところは以下の所です。
・峠の茶屋から中の茶屋跡の間の登山道
・峠の茶屋から登り、峰の茶屋避難小屋手前の登山道
・峰の茶屋避難小屋から朝日岳に向かう途中の剣ヶ峰の登山道(2ヶ所)
・牛ヶ首と峰の茶屋避難小屋の間の無間地獄付近
▲峠の茶屋から中の茶屋跡の間の登山道(4月27日現在の写真)
滑落の危険は低いですが、滑って転倒する危険性があります。
足元に注意してお歩きください。
▲峰の茶屋避難小屋から朝日岳に向かう途中の剣ヶ峰の登山道
写真の通り、雪渓が2ヶ所残っています。
雪渓には歩きやすいようにトレースはあります。
長さはまだ30m~40mほど残っていますので、急がずゆっくり歩いてください。
VCスタッフと見に行った際も、写真のように人が1人歩ける程度の幅です。
譲り合って通ってください。
▲牛ヶ首と峰の茶屋避難小屋の間の無間地獄付近
こちらの雪渓も40~50m残っています。
足跡もありますが、気を付けて歩いてください。
その他にも、牛ヶ首から日の出平に向かう登山道や姥ヶ平付近にもまだ雪が残っています。
この時期の姥ヶ平や沼ッ原湿原から三斗小屋温泉のルートも残雪があり道迷いの危険性がありますので、
地図やGPSを活用してロストしないように注意してください。
上記の写真は5月上旬の状況です。
天気や気温によって溶けるとこがありますが、滑りやすいスニーカーやサンダルでは歩けません。
トレッキングシューズや登山靴をご用意ください。
【ミネザクラ開花状況】
この時期、ツツジと同様にお問い合わせが多いのはミネザクラです。
南月山や日の出平に自生しております。
ミネザクラは、若干つぼみが大きくなっているかなと思いましたが、まだまだこれからです。
今後の気温や天気によって、開花時期も変わると思いますが、例年と同じく5月20日過ぎになると思います。
同じく、アズマシャクナゲも蕾の状態です。
こちらも開花はまだ先になりそうです・・・。
最後に、那須ロープウェイ山麓駅周辺のミネザクラは開花していました。(3分咲き)
東京では3月に花見シーズンが終わってしまいますが、那須岳は5月に花見が楽しめます。
また随時、開花情報を収集して発信いたしますので、ご確認ください。
(真山さなやま)
こんにちは。
那須連山はまだ雪が残っている場所もありますが、ビジターセンター周辺はツツジも開花し始めており、ようやく春の訪れを感じる季節となりました。
今回は、5月8日に行われました「那須岳開山祭」の様子を報告します。
【日時】令和7年5月8日
毎年、5月8日に行われる那須岳開山祭。
開山祭の前にも山に登ることは出来ますが、この日を過ぎると、那須の本格的な登山シーズンがやってまいります。
ここ数年は、霧の中や強風で天候が悪い中での開山祭が多かったですが、
今年は快晴。雲一つない晴天の中、山開き日和となりました。
8:30の那須ロープウェイ始発には、すでに多くの登山者の姿があります。
みなさん、この日を心待ちにしていたようです!!
開山祭の日のみお買い求めいただける、那須岳神社の神札と木札
木札「参拝之証」を首から下げながら、山頂を目指しました。
※開山祭以外の日はお買い求めできませんのでご注意ください。
山伏のみなさま
法螺貝の音色が山に響きわたります。
那須岳山岳救助隊の皆様も一緒に開山祭に向けて茶臼岳を登っていきました。
いつも、那須岳の安全をパトロールしていただきありがとうございます。
関東平野の最北端、那須野が原も一望でき、遠く茨城県との県境「八溝山」もキレイに見えます。
5月といえど、気温は一桁。
岩陰には氷柱や霜柱が残っており、吹き溜まりには雪渓もあります。
スニーカーやサンダルなど滑る靴での登山はお控えください。
山頂に到着
10:00からの開山祭を前に、約200名ほどの登山者が那須岳山頂に集まっていました。
那須岳神社の祠前にて、那須温泉神社の宮司様による神事が執り行われました。
環境省 日光国立公園管理事務所 那須管理官事務所の瀧口上席管理官が代表して玉串奉奠いたしました。
遠くには尾瀬(燧ヶ岳、至仏山)や会津の山々(会津駒ケ岳)が一望出来ました。
飯豊連峰も見ることが出来ましたが、あまりの存在感に写真を撮り忘れてしまいました、、、
裏那須と呼ばれる山並み(流石山、大倉山、三倉山)もキレイに見えます。
去年よりも残雪がありますが、少しずつ溶けて来ています。
山頂からの峰の茶屋や朝日岳方面
峰の茶屋や剣ヶ峰の周辺は風の通り道になっており、強風が吹きますので十分お気を付けください。
那須連山は、ロープウェイを使ったり、自分の足で登ったり、
山頂をめざしたり、トレッキングで山を周回したり、
ピークハントや縦走が楽しめる日本百名山の一つです。
今年もご安全に那須岳の登山をお楽しみください!!
事前の山の情報、自然情報、登山道情報などは、どうぞ那須高原ビジターセンターをご活用ください。
(真山さなやま)
こんにちは!
今回は、冬のお休みを終えて、4月25日に開通しました「沼ッ原湿原」の様子を報告します。
【自然情報収集日】令和7年5月3日
開通したゲート
今は車で奥の駐車場まで行くことが出来ます。
昨年、那須塩原市が株式会社セブン-イレブン・ジャパンと包括連携協定を締結し、沼ッ原湿原の希少野生植物をシカの食害から守るため、関係機関(那須塩原環境ボランティアの会、株式会社栃木ブレックス、環境省日光国立公園那須管理官事務所)が連携し、シカ防除ネットを設置しました。少しでも貴重な植物や自然環境が守られることを願っています。
詳しくは、こちら
なお、沼ッ原湿原に入る際は、扉が閉まっていることをよく確認してください。
ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
さて、自然情報を紹介いたします。
まず目に入ってくるのは、クロサンショウウオの卵塊
今年はここ数年では雪も多い冬だったので、湿原の水も豊富にあった印象です。
両生爬虫類にとっても貴重な水ですね。
また、アズマヒキガエルやアカハライモリの個体も見ることが出来ました。
アズマヒキガエルの卵もたくさんあります。(※閲覧注意)
続いて、植物も顔を出していました。
ザゼンソウ
去年行った時よりも多く見ることが出来ました。
ショウジョウバカマ
ハルリンドウ
ヒメイチゲ
木道には、クマのうんこらしきもの(時間は経ってますが。)も・・・。
ツキノワグマの生息エリアでもあるので、散策の際は音が出るものを持参したり、
お連れ様との会話を楽しみながら、十分お気を付けください。
木道から見る裏那須の山々も少しずつ雪解けが進んでいるようです。
トイレもありますので、ご活用ください。
これから春のトレッキングシーズンがやってきます。
新緑や彩り豊かな春の花々をぜひご堪能下さい。
(真山さなやま)
こんにちは!
GWが近づき2025年も早三分の一が過ぎます。
ビジターセンター周辺でも桜が咲き、木々の蕾はぷっくりと膨らみ、春真っ盛りももうすぐですね。
今回の那須ビジ便りは冬季閉鎖されていました峠の茶屋駐車場トイレの利用再開のお知らせです。
本日、お手洗いには駐車場側からは入れませんでしたが、登山口側(山側)に回って休憩スペースから入る事が出来ます。 ⇒
⇒
【登山道状況と残雪期の注意】
本日4月25日現在の残雪状況です。
トイレ裏の階段から鳥居までの間には、緩くなった雪が残っていました。
山頂までの登山道には、まだまだ雪が残っています。慣れておられる方でも油断なさらず、踏み抜きに注意して登ってください。
オーバースペックとは思わずにピッケルやアイゼン(12本歯)をお持ちになり、雪渓箇所や岩場ではご利用ください。
また、今の様な残雪期は道迷いによる遭難が多発する時期です。
「夏道だから大丈夫」、「ピンクリボンがこっちにあるから大丈夫」とは考えず、
1/25000の地図を必ず持ち、あればGPSを利用して、現在地を確認してください。
ビジターセンター周辺のフキノトウは成長しきってしまいましたが、このあたりではまだ顔をのぞかせているくらいでした。
暖かい日が続き自然が私たちを手招きし始めてます。
もうひと月待てば八幡のツツジ、日ノ出平のミネザクラが見ごろを迎えます。
ハイキングや登山に良い季節になってきましたね。どうか安全に楽しんでください!
(写真 真山/文章 中村)
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令和6年度もご来館いただきありがとうございました。
令和7年度も様々な企画をご用意して皆様のお越しをお待ちしております。
4月1日より開館時間を変更致します。
開館時間:8:30~17:30(4月~11月)
休館日:水曜日(祝日の場合は翌日、5、8、10月は無休)
[注意事項]
◎閉館後はロータリーと駐車場にはチェーンを設置して閉鎖いたします。
◎駐車場閉鎖後はの『EVの充電』、『夜間駐車』は出来ませんのでご注意ください。
皆さまが那須高原を楽しんでいただくためにも、事前に『散策路』『登山道』『天候』等の情報は必ずご確認ください。
散策路選択や登山計画などで相談したいことがありましたら、那須高原ビジターセンターへのお越しください。
スタッフが自然情報収集に行った際には、リアルタイムで開花状況などの情報も提供出来ます。
皆さまのご来館をお待ちしております。
那須高原ビジターセンター スタッフ一同
(2025年3月31日)
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日頃より那須高原ビジターセンターご利用いただきありがとうございます。
2011年11月13日に開館した那須高原ビジターセンターですが、本日、2025年3月9日に来館者30万人を達成いたしました。
2011年東日本大震災から8か月後に開館を迎え、2019年の新型コロナウイルスの緊急事態宣言を乗り越え、無事に30万人のみなさまにご来館いただくことができました。今までどうもありがとうございました。
30万人目の方は、茨城県からお越しの6歳の女の子☆
大人2人、子ども2人の家族4人で那須に日帰り旅行の途中で、ENJOYクラフト(クラフト体験)をやりたいと思って来館してくれました。
どうもありがとうございました。そして、おめでとうございます♪
これからも日光国立公園那須甲子エリアの魅力を発信し、多くの方に訪れていただけるようなビジターセンターを目指していきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
那須高原ビジターセンター スタッフ一同
センター長 真山高士
令和 6 年 3 月 11、12 日に開催し、約 130 名にご参加いただいた
「日光国立公園交流会」の第2回を開催する運びとなりました。
日光国立公園に関わる事業者が集まる「学び」と「交流」がメインのイベントです。
開催概要は以下の通りです。皆様のご参加をお待ち申し上げます。
『開催概要』はコチラ(PDFファイル 125KB)
【スケジュール】
●1日目(3月6日)
10:00 受付 開始
10:30 開会、お互いを知る時間
12:00 お昼 (持参)
13:3 0 分科会(セミナー&ワークショップ)
15:00 分科会シェアタイム&フリータイム
16:00 チェックイン
17:30 交流会(夕食)
20:00 交流会終了
21:00 二次会
●2日目(3月7日)
9:00 フィールドワーク(施設周辺をガイドと一緒に歩く日光の歴史を知るツアー)
12:00 お昼(お弁当)
13:00 ラップアップセッション
14:45 クロージング
15:00 終了
【内容】
タイトル:第2回日光国立公園交流会「Discover & Connect ~ 共に学び、共に創る地域の未来 ~」
開催日時:令和7年3月6日(木)10時30分~7日(金)15時00分
場 所:葛飾区立日光林間学園(栃木県日光市花石町2067−1)
対 象:日光国立公園に関わる個人及び事業者
(ガイド事業者、宿泊・観光・交通・旅行事業者、団体・NPO・行政機関等、あらゆ
る関係者のみなさま、どなたでもご参加いただけます。)
定 員:60名
【申し込み方法】
以下の URL(Peatix)より、必要事項をご記入の上お申し付けください。
https://peatix.com/event/4262357
【締め切り】
令和7年2月28日(金)
【お問い合わせ】
事務局:
大沢(那須平成の森)、真山、山﨑(栃木アウトドア事業振興会 BERGTOAD)
実行委員:
桑名(日光湯元ビジターセンター)、森田(日光自然博物館)
坂内(ネイチャープラネット)、細井(塩原温泉ビジターセンター)
君島(青空プロジェクト THE DAY)
TEL 090-6474-8368(真山) MAIL np-staff@bergtoad.net
【第1回日光国立公園交流会の様子(令和6年3月11~12日開催)】
交流会(夕食)(日光自然博物館 森田氏)
交流会(アピールタイム)(青空プロジェクトTHEDAY 君島氏)
分科会発表(栃木アウトドア事業振興会BERGTOAD 山﨑氏)
全体会(東京大学 山本先生)
クロージング(日光国立公園管理事務所 速水所長)
2025年2月11日(火)より3月2日(日)まで、那須塩原駅前の那須塩原市図書館「みるる」にて
「環境省アクティブ・レンジャー写真展~アクティブ・レンジャーが見つめる世界~」を開催しています。
アクティブ・レンジャー写真展では、島民の手厚い保護で復活した佐渡島のトキの群れや、
都心より遥か1,000kmの小笠原諸島の青い海など、広い関東地方環境事務所管内の多種多様な
自然風景や生物たちの営みをアクティブ・レンジャーが撮影した写真で紹介しています。
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環境省関東地方環境事務所管内の国立公園(6箇所)、国指定鳥獣保護区(15箇所)。
【国立公園】
日光・尾瀬・秩父多摩甲斐・小笠原・富士箱根伊豆・南アルプス
【国指定鳥獣保護区】
小佐渡東部(新潟県)・佐潟(新潟県)・福島潟(新潟県)・瓢湖(新潟県)
谷津(千葉県)・涸沼(茨城県)・渡良瀬遊水地(栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県)
祇苗島(東京都)・大野原島(東京都)・北硫黄島(東京都)・西之島(東京都)
鳥島(東京都)・南鳥島(東京都)・小笠原群島(東京都)・葛西沖三枚洲(東京都)
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また、日光国立公園は2024年12月で指定90周年を迎えました。
那須地域と日光地域のアクティブ・レンジャーが業務や日常の合間に撮影した写真を展示した
「日光国立公園90周年記念 那須日光写真展」も同時開催しています。
我々が立ち入ることが出来ない地域の風景や決定的な瞬間を写真に収められているかもしれません。
お近くにお越しの際は、ぜひご覧になってください。
(那須高原ビジターセンター 中村)
日頃より那須高原ビジターセンターをご利用いただきありがとうございます。
環境省 関東地方環境事務所 日光国立公園管理事務所より、
令和7年度4月採用 任期付職員募集についてのお知らせです。
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現在、日光国立公園管理事務所では、国立公園の利用推進を担当していただく任期付職員(1名)を募集しております。
締切:1月31日(金)17:00まで
詳細は以下URLをご確認ください。
https://kanto.env.go.jp/topics_00319.html
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●業務内容
国立公園管理官(利用担当)として上記の勤務地に配属となり、国立公園満喫プロジェクトの実施に関する業務のうち、外国人観光客を含む公園利用者を増加させるとともに利用環境を向上させるため、関係者間の調整や国立公園利用のプロモーション、利用環境の整備・管理運営等に関する業務に従事します。
具体的には、以下の業務に従事します。
業務範囲:日光国立公園(日光・鬼怒川・那須甲子・塩原地域)
①日光国立公園満喫プロジェクト地域協議会・作業部会・エリア分科会の運営、ステップアッププログラムの策定・進捗管理等、プロジェクト推進のために必要な業務
②国立公園の利用増進に必要な地域資源に関する調査、ストーリーづくり、活用及び管理方策の検討・実施に関する業務
③直轄施設(ビジターセンターなど含む)や直轄所管地の維持管理及び利用者のニーズに応えた活用方策を検討・実施するための業務
④国内外に向けた国立公園利用のコンテンツづくりや受け入れ体制構築に向けた地域づくり、プロモーション業務
⑤国立公園等における自然とのふれあい推進に関する検討・実施に関する業務(利用者指導、イベント開催、情報発信・普及啓発等)
⑥上記①~⑤に必要な企画・立案、関連情報の収集・分析、関係機関等との連絡調整、会議への参加・運営等の業務、その他上記に関連する業務で、必要に応じて所長が指示する業務(資料作成、関係者へのヒアリング、データのとりまとめ等)
▲戦場ヶ原
▲日光国立公園管理事務所
日光国立公園は今年度90周年を迎えました。
この豊かな自然を後世に引き継いでいくために、ぜひ興味のある方はご検討ください。
(真山さなやま)