近年の天皇方は、自然と深いつながりをお持ちです。
昭和天皇は、変形菌、海産無セキツイ動物、植物に関心をお持ちであり、那須の植物に関する本を4冊出版されており、収集された6万点の標本は、東京の国立科学博物館に収蔵されています。また、1962年、栃木県の野鳥繁殖事業の一環として、孵化したキジを那須の山中に初めてご放鳥されました。従者の「雑草」という発言に対し「雑草という名前の植物はない」と窘められ、自然に対する敬愛の念が感じ取れるご発言です。上皇陛下はハゼ類の分類に科学的関心をお持ちで、天皇陛下は、たびたび那須の山々で登山を楽しまれ、水政策や水質保全に熱心に取り組まれています。