こんにちは!
春の陽気が気持ちい季節になりました。
那須高原ビジターセンターは標高860m
高原の風が心地よく、草花も顔を出し始め、自然散策にいい時期になってきました。
今回は、日光国立公園の沼ッ原湿原の様子を報告します。
【自然情報収集日】令和6年4月26日
沼原湿原は車で近くまで行ける遊歩道ですが、冬期間はゲートが封鎖しています。
今年は4月26日に開通しましたので早速行ってきました。
駐車場にはトイレがあります!!
一部使用禁止中ですが、男女どちらも利用可能です。
利用の際は、オーバーユースにならないように事前にトイレを済ませてから向かうことをお勧めします。
駐車場から木道までは未舗装の道や階段を約10分ほど下りていきます。
行きは下りですので、もちろん帰りは上りです!!
息が上がらないようにゆっくり歩きましょう。
沼ッ原湿原は、那須連山の日の出平(1,786m)と南端白笠山(1,719m)、その西にある西ボッチ(1,410m)との間にある標高1,230m、東西250m,南北500mの亜高山の湿原です。
植物は約230種確認されています。
主なものは、5月のザゼンソウ、ハルリンドウ。6月のズミ、コバイケイソウ。7月のノハナショウブ、アカバナシモツケ。8月のタムラソウ、エゾリンドウなどの開花が見事です。
昭和天皇が、この湿原をお気に入りになり、何度も足をお運びになられたところして知られています。
(黒磯観光協会公式ホームページより引用)
この湿原は1周ぐるっと回ることができる木道が整備されています。
どちらからも歩くことができますのでお好きな方向にお進みください!
湿原なので、一部水が溜まっているところがあったり
倒木があり、そこが生き物のすみかにもなっています。
水の中にはクロサンショウウオの卵を、足元には春の訪れを告げるショウジョウバカマも観察することができました。
そして、春の沼原湿原といえば「ザゼンソウ」
中に黄色い花があり、それが僧侶が座禅を組む姿に似ていることがその名の由来といわれています。
よく目を凝らしてみると、2株見つけることができました!!!
木道からは裏那須(那須岳の裏側の呼称)の山々がそびえたっています。
流石山、大倉山、三倉山
まだ雪が残っていますが、例年よりは雪解けが早いと思います。
看板には、激しく削られた跡が・・・。おそらくツキノワグマでしょう。
熊の生息域ですので、遭遇しないように音をたてたり、お仲間と話したりして、自分たちの存在を熊に知らせましょう!!
春は多くのお花を楽しむことができ、新緑のパワーを感じることができる季節なので、那須高原ビジターセンターでも積極的に自然情報を発信していきたいと思います。
(真山さなやま)